車でとことんピラミッド



エジプト2日目ーカイロ2日目

車をチャーターしてカイロ近郊のピラミッドと博物館を巡ります。

朝6時に宿を出発し、高速道を利用して郊外のメイドゥームに向かいます。エジプトといってもこの時期の朝は寒く、薄いダウンジャケットが必要です。

カイロの朝


メイドゥームの”崩れピラミッド”
カイロから車で2時間。ようやくピラミッドが見えてきました。
離れた場所から見るメイドゥームピラミッドのシルエットは、ピラミッドの概念を超え、面白い形をしています。ピラミッドの傾斜がきつく、表層を覆っていた化粧石が剥がれ落ちたため”崩れピラミッド”とも言われています。
メイドゥームピラミッドのシルエット
メイドゥームエリアに入るには、警察官のセキュリティーチェックを3か所通過します。しかも観光時には、銃を携帯した警察官が同行することになっています。
かなり特殊なエリアなのか、ピラミッドに来ているのは私ともう一人の日本人男性だけです。
メイドゥームの崩れピラミッド
ピラミッド内部の長い階段を降ると、徐々に湿気を帯び空気が重たくなるのを感じ、カビの匂いが漂ってきます。
長い階段を降りる
内部の部屋は暑く、眼鏡が曇るほど湿度が高いです。
内部の部屋

崩れピラミッドを出ると、隣のマスタバ墳に向かいます。レンガを積み上げた墓ですが、この形の墓から発展し、のちに四角錐のピラミッドとなります。
No.17マスタバ墳

サッカーラの”階段ピラミッド”
階段ピラミッドは世界最古のもので、マスタバ墳を積み上げた形となっています。
階段ピラミッド
あいにくと補修中ですが、少し歩けば観光客が少ない絶好な場所が見つかるはずです。
補修中の階段ピラミッド
ピラミッドの周りには多くのマスタバ墳が点在しており、メレルカのマスタバ墳は内部に美しい壁画を残しており必見です。
綺麗な色彩が残る
当時の生活を伝える壁画

写真に収めるには、カメラチケット(300エジプトポンド)が必要です。

ダフシュールの”赤のピラミッド”
"赤っぽい石が使われている"赤のピラミッドは、全体が緩やかな傾斜となっています。
赤のピラミッド
赤のピラミッドの内部に入れますが、カメラの持ち込みは禁止です。
ここでは、非常に多くの日本人を見かけました。

一方、屈折ピラミッドは現在一般公開禁止となっています。
屈性ピラミッドのシルエット
屈折ピラミッドは、上部の傾斜角度が緩くなっていて奇妙な形となっています。


ギザの3大ピラミッド(クフ王、カフラー王、メンカフラー王)とスフィンクス
ピラミッドは、マスタバ墳→階段ピラミッド→屈折ピラミッド→赤のピラミッド
と進化しているのが分かります。
クフ王のピラミッドは、これまで見てきたどのピラミッドよりも美しいです。
クフ王の大ピラミッド
クフ王のピラミッドにも入りましたが、内部の部屋とつながる大回廊は非常に長く狭いので、入る人と出る人がすれ違う際には注意が必要です。内部の部屋は非常に暑く、数分の滞在だけで汗が噴き出るので、まるでサウナの様です。

3大ピラミッドとスフィンクス

メンフィス博物館
ラムセス2世の横たわる巨像があり、見ごたえあります。
元々は建立した巨像でしたが、足首が破損しているため現在は横たわる状態で保存されています。
横たわるラムセス2世

精悍な顔つき