世界遺産はアトラクション

獅子林


蘇州には名園が存在し、特に、滄浪亭、獅子林、拙政園、留園は蘇州4大名園と呼ばれています。

獅子林。
ここは、石の庭園が有名のようです。
石は太湖石で、凸凹して穴も開いたりして奇妙な形をしている。私には見る目が無いのだろうか、石を見て美しいとか価値を理解することができなかったです。
中国人は、この石をどのように感じているのかしばらく観察をしていると、なんと庭園の石の上を歩いているのではないか。正確には、置かれた石の間をですが。

太湖石の築山

さらに、彼らは石なんぞ観とらんのですよ。石を背景に写真を撮ったり、高い位置から周りの景色を撮ったり、かくれんぼをしたりと。

どういうことなんだ? ここの庭園は、世界遺産だよな?
私も彼らと同じように凸凹の奇妙な石が乱立するゾーンに足を踏み入れてみると、そこには人が一人通れる幅の道があり、皆ここを歩いていたのです。石と石との間を右に左にクネクネと道が続き、上ったり下ったりして橋やトンネルがあったりします。まるで迷路のようです。
迷路!
迷路だ!彼らは迷路として楽しんでいるのです。ここは、古い時代のアトラクションだったのです。

太湖石の迷路

石を迷路を進むと、徐々に庭園の全容を見せます。なるほどそうきたか。乱立ではなく意図的に置かれた石は、迷路と同時にブラインドの役目をはたしていたのですね。なかなか面白いです。私も彼らと同じ様にクネクネの道を歩き、写真を撮ったりもした。しかし、楽しいのは長く続かない。すぐに飽きるのです。
するとどうだろう。今度は奇妙な形の石の中に、面白い石が紛れ込んでいるのを発見します。

魚を狙う猫

我ながら素晴らしい発見をしたものである。