台北二二八事件

[2017年1月9日 公開]



台北二二八紀念館 ( http://228memorialmuseum.gov.taipei/ ) に行ってきました。

「二二八事件」。この言葉を何度も耳にしてきたのですが、恥ずかしながらこれまでどういった事件だったのか知りませんでした。

この記念館では多くの展示品が納められており、時代背景や二二八事件の経緯を理解することができます。

台北二二八紀念館

入口で無料の音声ガイドを借りることでより理解が深まります。
台湾の歴史上、最も悲しい事件と激動の時代。音声ガイドの解説は私の心に響いてきます。

事件勃発
『 悪辣な政治に苦しむのは人民です。失業問題が日増しに深刻化する中で生活に困った人々は危険を冒して闇タバコを販売し、専売局の役人や警察による取締まりを頻繁に受けたのです。1947年2月27日、闇タバコ取締りに遭った女性が殴られ、助けようと群衆が集まり、取り締まり側が発砲し、一人の市民が射殺されました。これに抗議するデモが始まり、翌28日、行政長官公署に押しかけたデモ隊に公署側が一斉射撃し、数人の市民が殺されました。それに対する怒りが全島に広がり、二二八事件の勃発となりました。台湾社会には当時、行政長官兼警備総司令・陳儀の施政に根強い不満がありました。事件勃発でその不満に火がつき、抑圧されていた社会全体の怒りと不満は、政治改革を求める勢力へと発展しました。 』
-展示より引用-

当時の新聞などの資料

暴力をふるう警備や軍隊と懇願する市民

犠牲になった人々

二二八事件から70年。戒厳令解除から30年。現在の台湾は民主化され、人権も尊重されています。これからの時代は、台湾の人々による民意で国を動かし、平和的に独立の夢が咲くことを祈るばかりです。