トンレサップ湖


DAY 6

 Tonle Sap


朝、宿をチェックアウトして、荷物をMr.Konのトゥクトゥクに積みます。
今日は、午前中にトンレサップ湖を見てから、午後はシェムリアップ空港に向かいます。


トンレサップ湖は東南アジア最大の湖で、多くの水上生活者が居るとガイド本に書いてあります。


シェムリアップ中心部からトゥクトゥクで30分。トンレサップ湖の北側のチョンクニアに到着。



トンレサップ湖のクルーズチケットが$40。
「 高っ!なんでだよぉっ 」と言えなかったので心の中で叫んでいます。

桟橋

前の乗客に続いて桟橋を歩いていると、「どこから来た?」と声をかけられる。
日本からと答えると、2つ離れた船から「お前はこっちだ」と呼ばれる。

船着き場

乗船は私だけ。
後続の乗客をのんびりと待っていたのですが、まもなく船は出発してしまった。
私ひとりを乗せて…

ヤバい!自分の中で、警戒心が黄色に点滅しているのが分かる。

相手は3名。船頭と船員2名。既に敵対心を持っていますw
荷物を足元に置き、船員の言動に注意しながら写真を撮っておく。

船員A
船員B

水路はシェムリアップ川と交わり、湖に流れているようです。
時折、船員Aは対岸の建物を指さし、教会、警察、ガソリンスタンドなどと説明しているが、私はちっとも楽しめていない。

教会

船員A 「あそこが学校だ。両親がいない子供たちが勉強している。お米があれば彼らは生活していける。どうだ、寄付する気持ちがあるか?私が預かって彼らを助けるぞ。そう気持ちだ、気持ちが大事だ」

学校

学校を通り過ぎると、今度は右岸のマングローブを指さす。
船員A 「小さなボートを使ってマングローブに入ることができる。バードウォッチもでき、エキサイティングだ」
マングローブの説明を何度もするが、興味のない返答をしておく。



船は、河口を抜け広大な湖に出る。

おぉぉ、スゲー

湖の大きさに感動しているあいだに、船は向きを変えて川に引き返します。
湖のクルーズは一瞬!

水平線が広がる湖

船は、ある建物に係留して休憩となります。ここにはワニやナマズの生簀があり、店内にはサソリの入ったお酒やTシャツ、民芸品などが所狭しと並べられています。

建物の屋上が展望デッキとなっているようで、登ってみると普通に2階からの景色。

奥が湖


展望デッキから降りると、船員Aはマングローブツアーの話を切り出してくる。料金は40ドル。

法外な値段に、ふざけるな!

断っても食い下がる。何度も食い下がってきます。
ここから一人で帰る手段が無いから強気に出てくるのだろう。今日がカンボジア最終日ということで、財布の中の残り少ないドル紙幣を見せても引き下がらない。

業を煮やして、強い口調で港に戻れと言うと、今度はチップを強要してくる。
ガイドに10ドル、船頭に10ドルだ。

金、金、金。本当にウザい。

堂々巡りな状況で埒が明かないので10ドルを手渡す。船頭の分は?と更に要求するので、半分で分けろと突き放す。怒る船員Aを無視して乗船すると、船員Aが現地語で何やら叫ぶ。

しばらくすると、剣呑な雰囲気のまま船は動き出します。どうやら港に戻るようです。

船員Aは私から離れた場所に座り、代わりに船員Bが近寄り話しかけてきます。
船員Bは和やかな人柄らしく、優しい口調です。
でも、内容は船員Aとまったく同じで、マングローブや学校への寄付の話です。
船が港に向かっている以上、不利な状況にしたくありません。相手の話を逸らしたり、やんわりと断りながら帰港を待ちます。

なんとか帰港し、船から降りることができましたが、嫌ぁ~な気持ちです。


トゥクトゥクに戻り、片言の英語で不満をぶちまけると、Mr.Konはなんか言ってましたね。
20ドル+10ドル+10ドル
どうもクルーズチケット40ドルの内訳のようです。でも、詳しい内容は耳に入ってこなかった…


シェムリアップに戻り昼食を摂ったあと、空港に向かいます。

搭乗手続きまで時間があるので、ガイド本でトンレサップ湖の項目を読み返しました。
やはり、高額を請求されるトラブルが少なからず発生しているようです。対策としては、旅行会社を通じてガイド付きのクルーズに申込むのが無難だそうです。



シェムリアップ空港からタイのスワンナプーム国際空港に到着すると、旅客ターミナルに乳海攪拌が展示されていました。歓喜しているインド人に混ざり写真撮ってきました。

乳海攪拌を知らなかったらコスプレ綱引きだよね

装飾がすごい